ダンジョンRPGと言えば、かつてはシビアなゲームの代名詞。
生半可に手を出せば痛い目を見るのが当たり前でした。
痛い目を見る事によって深みに沈んでいく猛者も大勢いましたけれど。
しかし、このペルソナQの場合、難易度自体は設定次第でシビアに出来ますけれど、システムは恐ろしい程に親切に出来ています。
例えば、迷宮は幾つかの階層があるけれど、一旦出て入り直す時に、最終到達層から開始する事が出来る。
迷宮から一瞬で出られる便利アイテムを持たずに迷宮に赴こうとしたら注意喚起される。
迷宮で拾ったアイテムが多くなってくると、満杯になる前に、そろそろ持てなくなる事を教えてくれる。
戦闘中に、メンバーの体力が減り過ぎていたり、状態異常にかかっていると教えてくれるだけでなく、移動中にも体力の少ないメンバーを教えてくれる。
などなど、上げると切りが無い程にプレイヤーに利便性を図ってくれます。
難易度も、ノーマルでもなかなか歯応えがありますけれど、イージー、更にその下のセーフティにしてしまえば、ほぼ詰まる事なく遊ぶ事が出来るはずです。
勿論、上級プレイヤーを自負するならハード、その上のリスキーに設定すれば良いでしょう。
迷宮の攻略だけでなく、途中に入る小芝居や、クエスト依頼、そして何よりペルソナ育成、合体で多くの時間を取られるゲームなので、自身に見合った難易度を選べるのは非常に助かります。
バランス良く楽しみたいならノーマルでいいと思いますけれどね。
あまり無謀なプレイをしなければ、歯応えと達成感を丁度よく味わえますよ。
例えば最初の迷宮のボスは、探索しているうちに上がったレベル、手に入った素材で作った武器防具、ペルソナスキル、リーダースキル、アイテムを駆使して戦う、という基本を抑えれば互角に戦えるように出来ていると感じました。
もし、ノーマルで最初の迷宮のボスに苦労しすぎるなら、単に出来ていない事があるだけなんだと思います。
せっかちにならず、基本をしっかり押さえながらプレイすれば、ちゃんと達成感を得られるゲームですよ。
後半どうなるかは分かりませんけれどね。
面白さと面倒さの調整が最後まで続いているのか、さて。
しかし、ペルソナ関連のシステムが開放されると、更に時間どろぼうなゲームになりますよ、ホント…。

せっかち伯爵と時間どろぼう(1) (少年マガジンコミックス)
- 作者: 久米田康治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/02/17
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (16件) を見る