A/N=Prose

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【060】漫画「木根さんの1人でキネマ」1巻/感想:映画愛の無い映画好きの漫画

30代、独身OL、隠れ映画好き。
外面よく仕事の飲み会を回避して、今夜も1人で映画三昧。

映画好きであることを周囲に隠して生きているために、感想を語る相手が居ない。
ブログやSNSに吐き出すものの、「分かってない」人たちに「分かってない」返しをされては爆発。
これは、映画のみならずマニアックな趣味全般のあるあるネタではある。

…が。
木根さんの性格、言動が、こじらせ、ひねくれているので読んでいて気持ちのいい場面が無い。

面倒な語りをする木根さん。
そんな木根さんを面倒だと言う相手。
相手に面倒だと言われて怒り出す面倒な木根さん。

毎回毎話そんな作りで、面白いよりも、面倒な人だなぁ、という感想の方が大きくなってしまう。
過去のあれこれでひねくれたという理由は語られるけれど、だからと言って好感度が上がるわけでもなく。

題名にも偽りあり。

1人じゃないです。
映画についても、中身についてうんちくを垂れる場面も多くないです。
早い段階から相方ができて、一喜一憂。
別に映画でなくても成立してしまう話作りなので、映画好きが読んで楽しめる作品ではないですね。
映画うんぬんより、面倒な木根さんの生き様を笑えるかどうか。

こじらせ系オタク女子が七転八倒する漫画。
そこを楽しめれば勝ちです。

自分は負けました。
負けでいいです。
主人公が、映画好きな自分が好きなだけで、映画愛が無いんです。
ネガティブなあるあるネタを繰り返されても、うんざりです。
残念ながら、映画好きとしては楽しめませんでした。
まだ続くようですけれど、2巻以降の購入はありません。

オタクを主人公にした面白い漫画は増えているんですけれどねー。
そっち読んで楽しみますか!

木根さんの1人でキネマ 1 (ジェッツコミックス)

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トクサツガガガ 1 (ビッグコミックス)

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だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)

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