前線を志願していた狙撃手ウルナは、ヅードとの紛争が生じた、その風雪の地へと送られる。
そこで彼女が目にしたものは。
一面雪。
延々雪。
そして荒れた海。
わずかな海路が確保されているものの、絶海の孤島。
相手取るは、捕らえた兵士の斬首、頭皮剥ぎ、臓物の引きずり出しまで行う蛮族。
襲撃の理由も、その残虐さの目的も明かされず、ウルナたちは吐きそうになりながらも対応するだけ。
どういう物語になるのか、まだはっきりとは分かりません。
でも、続きが気になる作りなのは確かです。
どう進むのか、あるいは、どう転ぶのか。
煽り文句に「SF巨篇」と銘打つからには、それなりに長く続けるつもりなんでしょうかね。
そして、その煽り文句の書かれた帯というかカバーというか、表紙も挑戦的な作り。
持つには鬱陶しいので、読むときは取り外しておきましたけれど、出版社の力の入れ具合が分かります。
SF。
ええ、間違いなくSFですとも。
容赦の無い描写も含めて、そこも期待したいところですね。
SFとは、歯槽膿漏フィクションの略なんですから。
- 作者: 伊図透
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2016/02/25
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