A/N=Prose

おおむね言いたいだけ。

【046】PS3「TOX2」その3:あれはあれで、それはそれで大団円 #TOX2

テイルズオブエクシリア2にはエンディングが5つあります。
細かく語るとネタバレになるので避けますけれど、少女エンド、弟エンド、兄エンド、返済エンド、お任せエンドという感じです。

返済エンドは、借金を全額返すと迎えられるスペシャルムービー。
お任せエンドと合わせて、特殊なエンディングと見るべきでしょう。
そのお任せエンドは、歴代シリーズからゲスト出演している主要登場人物を闘技場で撃破すると、そのキャラたちに世界の命運をお任せできるようになります。
代わりに世界を救ってもらうわけですね。
それもそれで面白いんですけれど、ゲストたちは恐ろしく強いので、勝てるくらいなら自分で最後のボスに向かった方が早いという…。

なので、余程やり込みプレイをしない限りは、迎えられるエンディングは残りの3つ。
どれが正しいエンドなのかは、どこに視座を置くかによって変わってきます。
道中、サブエピソードを含めて、選択とは何か、という事を、分史世界という名の「あり得たかも知れない世界」を見せる事で、繰り返し問い掛けてきていました。
それらを経験した前提を持つプレイヤーに、最後の選択を迫るわけです。
なので、いわゆるバッドを選択したとしても、それも良いと思います。
それでクリアした事にしてコントローラーを置いても、余韻があって良いでしょう。

まぁ、余程こだわりが無ければ、ロードして、全部経験すればいいです。

と言うか自分は、そうしました。
その上で、それぞれのエンディングは、それぞれ良い所があったんではないかと。
正史としてのエンディングは、あっちなんでしょうけれど、こっちやそっちも、あれはあれで…。
詳しく書くとネタバレになるので意味分かりませんね、すいません。

ただ、ストーリーを進めるためには一定額の借金返済が終盤まで必要で、それがやはり面倒。
報酬額の良いキャラエピソードをクリアするのが手っ取り早いんですけれど、それも問題点の一つと言えます。パーティメンバーそれぞれのエピソードが4つ5つに分割されて、それもメインの進行度によって進められるかどうか決まってくるんです。
なので、物語の軸となるお話も、脇の話も、どちらも常にブツ切り状態。
あらすじを読めば理解は追い付きますけれど、まとまったプレイ時間をほぼ毎日取れる人でも無ければ、熱中度が下がってしまうのも仕方ない現象だと思います。

システムも、物語も、それぞれで見たら良い部分も多いんですけれど、合わさった時に、なんとも、ちぐはぐになってしまったのは残念でした。
ヴェスペリア、グレイセスとプレイしてきて、映像などのクオリティは上がっても、完成度としては段々と下がってきているような気がしないでもなく…。
次回作となるゼスティリアは、それらを払拭してくれる出来だと良いんですけれど、さて。

テイルズ オブ グレイセス エフ PlayStation3 the Best

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