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【042】アプリ「Evernote」その12:過剰な撮影枚数でのライフログは、人生を圧迫するゴミ

カメラ付き携帯電話の普及から、誰でも簡単に撮影できる機会が激増しました。
そして、iPhoneEvernoteによるライフログは現状で最強だと考えています、こんにちは。

目にした物、気になった物、作った物、食べる物、読んだ本、やった事、なんでもかんでも撮影して、Evernoteに放り込む。
なんて簡単で、かつ精度の高い日記なんでしょう。

しかし、ここに難点があります。
気軽に撮影できるから、あまりに気軽過ぎて、枚数が恐ろしく増えてしまう事です。
現代の日本では比較的誰でも簡単に出来る写真日記ライフログ
でも、あまりに多い撮影枚数は害悪にしか成り得ません。

何か一つの事柄を多角的に写した物であったり、あるいは、それだけの枚数が必要であるのなら別です。
ただ、同じような構図、同じような角度、代わり映えのしない被写体を何十枚と撮っていくのは止めておいた方がいいでしょう。

例えば、子供の写真をたくさん撮ったとします。
子供の最高の笑顔は、数枚撮った程度ではなかなかキャッチできません。
となると、親の心としては奇跡の一枚じみた写真を求めて、前述のように同じような構図で何十枚も撮りがちです。

これは、無駄です。

何十枚も撮った内から一番良い物を探す時間が無駄です。
探さずにそのまま見ないなら撮る意味がほとんどありません。
見たら見たで、同じような写真の集まりにうんざりして、一枚の価値が著しく低くなります。

変顔だっていいんです、多少程度の逆光でもいいですし、目線をくれなくても構いません。
それは、それとして、そういう一瞬として扱う。
気軽に撮影できるからと言っても、その後の扱いが気楽に出来ないのであれば、それは気楽な撮影とは違うんです。

一切の重複、連写が駄目だという事ではありません。
一枚一枚をちゃんと見返せる枚数、自分なりの枚数を把握して、それで撮影するのであれば問題無いでしょう。
重要なのは、その撮影を意味のある物として扱いやすいかどうか。

スマートフォンのカメラロールに、デジタルカメラの記録メディアに、クラウドサービスに、加速度的に増えていったまま、見返す事の無い膨大なデータ。
中には大切な記憶を呼び起こす物も多くあるだろうに、死蔵してしまっている写真群。

そんな残念な事にならないよう、自分の管理能力を超えない枚数に留めた写真を扱い、実りあるライフログにしていきましょう。

あ、勿論、撮影技術を高めたいなら枚数を重ねるしか無いので、それを否定するつもりは毛頭ありませんよ。
どうぞ、小綺麗な写真が撮れるよう邁進していって下さい。

iPhone フォトグラフィックメソッド

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